白く澄んだ

世界に身を投げ

型を取った

人のすがた

一人立った

汚れのなき世界

純情だなんて

柄じゃないけど

感性すら寒空(そら)は

冷たく凍らせた芯までも

心象まっ逆さ

転がっていく雪のような

断片散らばった

空漠としたその心象に

ただ一つ残った

花をつけるユリは語った

感情すら寒風(かぜ)が

冷たく眠らせた神話では

信仰まっしぐら

抗がう勇気などなかった

ただ死ぬのを待った

正しいものさえもわからずに

ただ白に染まった (ah……)

快晴、寒空に

凍らされていた感性を

ゆっくりと溶かした

転がった先、道は開いた

断片散らばった

空漠としたその心象の

ただ一つ残った

花だけのユリは語った

「もう退路は絶った」

止まらぬと決めたその中で

ただ一つ残った強がってこれを勇気とよんだ

正しいものなんて

ただ待ってるだけじゃわからない

雪道を歩いた (ah……)